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親知らずによって顎が痛いときに考えられる2つの原因と治療方法
親知らずの影響によって顎が痛い、または顎の周辺に違和感が出ているといったケースでは、顎まわりのトラブルの可能性があります。
よく知られている原因として「顎関節症」が挙げられますが、必ずしも関節に問題があるとは限らないため、顎にトラブルがなければ歯医者で確認が必要です。
この記事では、親知らずによって顎が痛いときの症状と、治療法について紹介します。痛みを感じた経験がある方や、親知らずがまだ残っている方はぜひ参考にしてください。
親知らずが原因で顎が痛い理由
親知らずが原因で顎が痛いときは、2つの理由が考えられます。
一つは「顎関節症」と呼ばれる顎の関節症であり、もう一つは歯ぐきの炎症です。それぞれの症状について詳しくみていきましょう。
理由①顎関節症のため
顎関節症は、噛み合わせの悪さなどが原因で顎まわりが痛むトラブルです。
ものを噛むときに顎に力を入れる癖があるときや、噛み合わせが悪く食いしばりや特定の歯に力がかかっている場合に多く発症するといわれています。
噛み合わせの悪さについては矯正治療などで改善が期待できますが、親知らずの抜歯でも顎関節症を発症するケースがあります。
抜歯後にものが噛みにくくなり、親知らずを抜いていないほうの顎の関節に負担がかかり続けると、その負担がもとで顎関節症を発症することがあります。
理由②親知らず周囲の歯ぐきの炎症
親知らずの周囲には大臼歯や小臼歯といった歯が並んでいます。
これらの歯の中に歯周病や虫歯があり一定以上進行した状態であると、顎にも虫歯菌や歯周病菌が侵食して「顎骨骨髄炎(がっこつこつずいえん)」を起こし、痛みが出ることがあります。
顎骨骨髄炎は細菌が骨髄に至り、炎症を起こしている状態です。骨髄に限らずお口の中の細菌は至るところに炎症を起こすものですが、重度の虫歯や歯周病は細菌が深部に到達しやすくなるため、骨髄炎のリスクが高まります。
【関連記事】親知らずの周囲の歯ぐきが腫れる原因と4つの応急処置法
親知らずが原因で顎が痛いときの治療法
親知らずが原因によって顎が痛いときは、抜歯または抜歯以外の治療法になります。抜歯を行うケースと、抜歯したほうがよい場合・抜歯をしなくてもよい場合についてそれぞれみていきましょう。
親知らずの抜歯
親知らずが直接の原因になっているときは、そのまま親知らずを抜歯する治療が効果的です。
たとえば、親知らずのせいで噛み合わせが悪くなっており、食いしばりや特定の歯に力がかかっているような状態では、親知らずを抜歯するだけでもスペースにゆとりが生まれます。歯にかかる負担が軽減され、顎の痛みが解消できる可能性もあります。
親知らずを抜歯するべきかどうかは、患者さんのトラブルの状況や顎まわりの精密検査にもよります。以下に、抜歯したほうがよい場合と抜歯しなくてもよい場合について紹介します。
親知らずを抜歯したほうがよい場合
親知らずを抜歯したほうがよい場合というのは、親知らずそのものが顎の痛みの原因になっているケースです。
親知らず自身が歯ぐきからすべて顔を出していない・歯として機能していない・歯列を圧迫しているような状態も、残しておくメリットは少ないと判断されるでしょう。
親知らずを抜歯しなくてよい場合
親知らずがあっても、必ず抜歯が行われるわけではありません。親知らずを抜歯する必要がないケースとは、親知らずに関わらず顎まわりのトラブルがある場合です。
たとえば顎関節症や顎骨骨髄炎のように、親知らずが直接の原因になっているわけではない症状については、そちらの治療や手術が優先されます。
ただし、治療を行ってもまだ親知らずまわりが痛むようであれば、親知らずの状態をみて抜歯を行う可能性があります。
抜歯が怖い、どうしても抜きたくないときには医師とよく相談し、お口の中のベストバランスを話し合うことが大切です。
【関連記事】親知らず抜歯後の痛みが続く期間・経過と注意点をチェック
親知らずで顎が痛いときはかかりつけ医へ相談を
今回は、親知らずが原因で顎が痛いときの理由や治療法について紹介しました。
親知らずも含めて、できれば1本でも健康な歯を残しておきたいところですが、現代人は顎のスペースが小さいため、親知らずが顎に負担をかけるケースがみられます。
歯だけではなく歯並びや顎にまでトラブルを起こすようであれば、やむを得ず抜歯が選択肢に入ってくる可能性もあります。顎に痛みを感じたときは、すぐにかかりつけの歯医者へご相談ください。
新宿の歯医者「新宿ルーブル歯科・矯正歯科」では、無料でカウンセリングを行っています。歯に悩みがあり歯科受診を検討している方は、お気軽にご相談ください。
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この記事を監修した人
医療法人社団ルーブル 理事長
愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。
【略歴】
- 愛知学院大学歯学部 卒業
- しんファミリー歯科 矯正監修
- 大手審美歯科クリニック 代診勤務医
- 医療法人清翔会 エスカ歯科・矯正歯科 院長就任
- 渋谷ルーブル歯科・矯正歯科 独立開業
- 医療法人社団 ルーブル設立 理事長就任
- 新宿ルーブル歯科・矯正歯科 開業
【所属団体】
- インビザライン社公認 ダイヤモンドプロバイダー
- インビザライン(マウスピース矯正)認定医
- インコグニート舌側矯正 認定医
- winシステム舌側矯正 認定医
- 日本矯正歯科学会 所属
- 日本成人矯正歯科学会 所属
- 日本顎咬合学会 所属
- 日本外傷歯学会 認定医
- 日本アンチエイジング歯科学会 所属
- 日本歯科審美学会 所属 他多数