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歯医者で痛くない治療を受けるための5つのポイントと不安への対処法

「虫歯の治療を受けたいけど痛いのは嫌だ」「痛くない虫歯治療の受け方を教えて欲しい」などと考えていませんか。痛みが心配で歯医者を避けている方は多いでしょう。気持ちは理解できますが、受診の先送りはおすすめできません。虫歯が悪化すると治療に伴う痛みは強くなる傾向があります。

ここでは、痛くない治療を受けるポイントと治療に伴う恐怖や不安を和らげる方法を解説しています。以下の情報を参考にすれば、虫歯治療を受けやすくなるはずです。痛みが心配な方は参考にしてください。

歯医者での治療における痛みのレベル

 

歯医者での治療における痛みのレベルは、虫歯の進行度合いにより変わります。

【痛みのレベル】

  • C0:痛みはほとんどない
  • C1:痛みはほとんどない
  • C2:治療に痛みをともなうことがある
  • C3:麻酔をしなければかなり痛い
  • C4:痛みを感じない

C0~C1程度の軽い虫歯であれば、神経近くまで治療を行わないため痛みはありません。しかしC2やC3の治療では強い痛みがあることもあり、麻酔が必要です。

そしてさらに進行したC4では神経が機能しなくなるため、反対に痛みを感じなくなります。以上のように歯医者での治療が痛くないか、痛いかは、虫歯の進行度合いにより変わるものです。

 

歯医者で痛くない治療を受ける際におすすめの麻酔

歯医者で痛くない治療を受ける際におすすめの麻酔は「笑気麻酔」です。

笑気麻酔とは鼻から吸い込むタイプの麻酔で、意識は失われません。しかしうとうとと眠っているような状態となり、痛みや不安を感じにくくなることが特徴です。

麻酔をすれば歯医者での治療は痛くないとはわかっていても、痛みや治療音に対する不安がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。笑気麻酔にはリラックス作用があるため、痛みだけでなく不安感も抑えます。歯医者は緊張すると感じている方にもおすすめの麻酔です。

 

歯医者で「痛くない治療」を受けるポイント

残念ながら歯医者の治療で痛みを完全になくすことはできません。しかし、以下の点に配慮することで痛みを抑えることはできます。痛くない治療のポイントは次の通りです。

早期発見・早期治療を心がける

虫歯治療の負担を減らすうえで最も大切なことは早期発見・早期治療を心がけることです。

初期段階の虫歯であれば、フッ素塗布やブラッシング指導で経過観察をすることが少なくありません。やや進行して虫歯がエナメル質に達した場合も、経過観察を継続したりわずかに歯を削って詰め物をしたりすることが一般的です。簡単な治療で済むため、強い痛みを感じることはほとんどないでしょう。

一方で、虫歯が象牙質まで達すると歯を削るときに痛みを感じやすくなります。必要に応じて、局所麻酔を行わなければなりません。虫歯が神経に達した場合も同様です。

「歯医者へ通うのは怖い」と思うかもしれませんが、痛みが心配な方こそ虫歯の早期発見・早期治療に努めることが大切です。

ミニマルインターベンション(MI)治療を受ける

ミニマルインターベンション(Minimal Intervention)を掲げている歯医者を選ぶことでも痛みを抑えられる可能性があります。

ミニマルインターベンションは、歯をできるだけ削らず、そして神経をできるだけ取らず、悪くなった部分だけを修復する治療法です。専用の機器などを使って、歯を削らないようにするため痛みを抑えやすい傾向があります。

ただし、高度な技術と機器の整備を求められるため、本格的に取り組めている歯医者は多くありません。

また、1回あたりの治療時間が長くなりやすいと考えられています。魅力的な治療法ですが、これらの点には注意が必要です。

麻酔や針の太さなどを相談する

局所麻酔を用いると、歯を削っているときに痛みを感じることは基本的になくなります。しかし、局所麻酔そのものが痛いと感じる方は少なくありません。痛みが生じる原因は次の3つです。

【痛みの原因】

  • ・針を刺すときに痛みが生じる
  • ・麻酔液を注入するときの圧力で痛みが生じる
  • ・麻酔液の温度と体温の差で痛みが生じる

針を指すときの痛みは細い針を使用すること、圧力による痛みは電動麻酔注入器を使用すること、温度差による痛みは麻酔液を体温程度に調整することで抑えられます。局所麻酔が苦手な方は、針の太さなどを相談するとよいでしょう。

設備が充実している歯医者を選ぶ

虫歯治療の痛みは、歯を削る面積が大きくなると強くなります。したがって、歯を削る面積を小さくできると痛みを抑えられる可能性があります。最小限の治療に抑えるため必要になるのが充実した設備です。

例えば、マイクロスコープや拡大鏡を活用できると、患部を拡大して見られるため削る部分を最小限に抑えやすくなります。

痛みを抑えたい場合は、歯医者の設備もチェックする必要があります。

【関連記事】歯医者の選び方と相性が悪いときにできること

治療の技術や知識に優れる歯医者を選ぶ

痛みの程度は歯医者によっても変わります。痛みが出やすい治療法、痛みがでにくい治療法があるからです。後者に関する知識・技術を有している歯医者を選べば、同じ虫歯の治療でも痛みを抑えられる可能性があります。例えば、局所麻酔は打ち方や打つポイントを変えるだけで痛みを軽減できます。

治療時の不安を和らげるにはどうしたらいい?

痛みの感じ方は精神状態でも変わります。緊張していると痛みを強く感じやすくなります。恐怖や不安を和らげることも重要といえるでしょう。対策として、リラックスできる環境づくりをしている歯医者を選ぶことが考えられます。

例えば、コミュニケーションの取り方を工夫している歯医者、リラックスを促すBGMを選んでいる歯医者などがあげられます。

あるいは、鎮静剤を静脈から投与する静脈内鎮静法を実施している歯医者を選んでもよいでしょう。緊張が緩和されるため、リラックスした状態で治療を受けられます。恐怖や不安で麻酔が効きにくい方や痛みに敏感な方に向いていると考えられます。

麻酔が効きにくい場合の対処法

もし麻酔があまり効いていないと感じられたら、まずは医師や歯科衛生士に伝えてください。麻酔の量を増やしたり、十分に効くよう時間をおいたりと対処してもらえるはずです。

また下顎伝達麻酔と呼ばれる麻酔は、一般的な麻酔が効きにくい下顎の奥歯に効果的です。場合によっては下顎伝達麻酔を用いることもあるでしょう。

麻酔は100%確実に効くものではありませんので、もし効いていないと感じられたらすぐに伝えてください。

【関連記事】虫歯治療における麻酔の役割とは?麻酔法の種類と使用後の注意点

 

歯医者を選んで痛くない治療を受けましょう

ここでは、痛くない虫歯の治療について解説しました。

基本の対策は、虫歯の早期発見・早期治療に努めることです。初期段階の虫歯であれば、経過観察で済むこともあります。虫歯が進行している場合は、痛みがでにくい治療に関する知識・技術を有している歯医者や設備が充実している歯医者を選ぶとよいでしょう。

歯医者を慎重に選ぶことで、虫歯治療に伴う痛みを小さくできることがあります。この記事を参考に、痛くない治療を行っている歯医者を見つけてみてはいかがでしょうか。

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この記事を監修した人

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医療法人社団ルーブル 理事長

水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。

【略歴】





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