虫歯だらけで歯医者に行く勇気がない場合の対処法を紹介

虫歯になっても、怖い、恥ずかしい、面倒・時間がないなどの理由から、歯科医院へ行くことを後回しにしてしまうという方もいるのではないでしょうか。

虫歯の痛みは、症状の進行具合によって変わってきます。そのため、自覚症状が無い初期段階の場合、歯科医院で治療を受けるまで至らないこともよくあります。

しかし虫歯の細菌は、一度繁殖し始めると自力で治ることはありません。したがって、虫歯の症状はどんどん進行するだけです。

本記事では、虫歯だらけなのに歯科医院に行く勇気がない人の場合、どんな理由で行きづらくなっているのか、その理由と対処法を解説します。

虫歯だらけで歯医者に行く勇気がない方は多いのか

歯科医院になかなか通えていないという方は、意外とたくさんいます。治療費が気になって行けなかった、歯科医院が苦手だから…など、歯科医院に長い間行けてなかった理由は、人それぞれです。

しかし、虫歯をそのまま放置していると、虫歯はどんどん進行して、最終的には歯が全部使えなくなってしまいます。

虫歯だらけで歯医者に行きづらい理由

では、虫歯があっても歯医者に行きづらい方は、その理由をあらためて考えてみましょう。歯医者に行かない理由について、「恥ずかしい」「怖い」「面倒」「時間がない」という内容で、ご自分の気持ちを整理してみてください。

歯医者に行きづらい理由①口の中がボロボロで恥ずかしいため

虫歯だらけで、たくさん治療のあとがあるため、口の中を見せるのが恥ずかしいという人もいるでしょう。しかし、そこで恥ずかしいという気持ちを優先して、治療を受けることを怠っていると、歯の状態は悪化する一方で自然に良くなることはありません。

また、歯科医院にいくことを先延ばしにしていくと、虫歯によって自分の歯を失うことになり、もっと恥ずかしい結果を招くでしょう。

長期的な歯の健康を優先して、勇気を出して歯科医院へ行きましょう。

【治療が恥ずかしい人が歯科医院へ行く方法】

• ・カウンセリングを受けて相談できる歯科医院を探す
• ・24時間、相談受け付け中の歯医者を選んで予約する
• ・女性の患者さんは女性歯科医師のいる歯科医院で診察を受ける
• ・プライバシーが保たれる個室の診察室がある歯科医院を探す
• ・恥ずかしいことよりも歯を失うことの重大さに視点をおく

歯医者に行きづらい理由②虫歯の治療が怖いため

歯医者は苦手、怖いという方は多くいらっしゃいます。子どもの頃の歯医者嫌いがトラウマになっている方もいます。できれば歯医者に行かないで済ませたいという気持ちから、虫歯の症状が進行してしまうこともあるでしょう。

歯を抜きたくない、痛くなる治療は避けたいという方は、はじめにしっかりカウセリングをしてから治療を始めると良いでしょう。治療の方針を事前に聞くことで恐怖心が軽減することもあります。また、虫歯があるのに歯医者が怖くてそのままにしておくと、結局、抜歯する可能性が高くなります。虫歯の治療は初期症状の段階であれば、軽度の治療で済ませることが可能です。ただし、歯の根元まで虫歯菌が感染していると抜歯するケースが多くなります。

歯医者が怖い、嫌いという気持ちを払拭するためにも、まずはカウセリングから試してみてください。相談していくうちに恐怖心も和らぐでしょう。

【歯医者の恐怖心を和らげる治療法】

• ・歯科医院の治療には痛みを緩和する表面麻酔がある
• ・極細針を使って治療の痛さを和らげることができる
• ・静脈内鎮静法であれば、点滴の麻酔が効いているうちに治療が終わる

【関連記事】歯医者で痛くない治療を受けるための5つのポイントと不安への対処法

歯医者に行きづらい理由③面倒に感じて後回しにしてしまうため

虫歯があっても歯医者に行くのが面倒だという理由であれば、まずは、すぐに予約をしてしまいましょう。面倒な人は何も考えずにすぐ始めることが必要です。考える時間とか余裕を持つことが、面倒な状態を生み出しています。

ご自分の歯の健康を面倒だということだけで後回しにすると、将来的に後悔するだけです。

虫歯の進行は、放置しておくと1日1日どんどん、歯の根元に向かって細菌が繁殖していきます。治療を後回しにしただけで、歯の老化が進んでいきます。

歯の通院が面倒であれば、家から近い歯科医院を選びましょう。また、歯医者の中でも訪問治療がありますので、家にいながら歯の治療することも可能です。

【歯の治療を後回しにするリスク】

• ・疲れやストレスによって痛みや腫れが突然襲ってくる可能性が高い
• ・歯周病や虫歯は徐々に進行して歯の根元が腐っていく
• ・抜歯する箇所が増えると、土台になる歯が無くなるので治療法も減る
• ・今、残せる歯も、後回しにすると残る歯が1本もなくなってしまう
• ・虫歯の症状は、痛みや腫れの他に口臭も出てくる
• ・虫歯の治療を後回しすると治療時間と治療費が増える

【関連記事】虫歯を放置するとどんなリスクがある？6つのケースと放置後の治療法

歯医者に行きづらい理由④歯医者に行く時間がないため

歯医者に行く余裕がない方は、患者の都合に合わせてスケジュールを調整してくれる歯科医院を選ぶと良いでしょう。土日対応の歯科医院もありますので、都合に合わせて診察を受けることもできます。また、仕事帰りに駅チカの歯科医院を選ぶこともできます。

予約方法についても、便利で簡易的なネット予約やLINE予約などで対応している所もあります。忙しいことを理由にしないで、歯の健康のために自分の時間を大切に使うことも大事です。

【時間がなく忙しい人向けの歯科医院の選び方】

• ・土日、深夜開業の歯科医院を探す
• ・当日診察ができる歯科医院を選ぶ
• ・緊急診療で対応している歯科医院を探す
• ・短い治療期間でできる歯科医院を選ぶ

虫歯だらけで歯医者に行く勇気がない方に対する歯科医院の見解

歯科医師の仕事は、患者さんの歯の治療を行うことです。歯の状態が軽度であっても重度であっても変わらず適切な治療を行うだけです。

虫歯だらけで診察にいらっしゃった患者さんを見て、何か特別な感情がわくこともありません。一人の患者さんに対して、歯の状態を見て治療計画を共有して治療を行うだけです。

歯科医師は、歯の治療のプロフェッショナルであるため、患者さんは歯の治療だけのことを考えて診察にいらっしゃってください。

歯科医院に行きづらい理由が何であれ、虫歯を放置しておくことは、歯の健康だけでなくカラダ全身の健康にも大きく影響することです。

虫歯の進行は、軽度であれば虫歯の部分を削るだけで治療が終わります。しかし、虫歯菌が進行すれば、歯を抜歯するようになります。

虫歯の症状は、進行レベルによって「C0」「C1」「C2」「C3」「C4」まで’5段階に分けて、徐々に症状が進んでいきます。最も虫歯が進行したレベルＣ4になる前に、早めに歯科医院での診断を受けて、適切な治療を行うことをおすすめします。

【虫歯の進行具合・5段階のレベル 】

• ・C0：虫歯の初期段階。フッ素塗布で様子を見る。ブラッシングの徹底指導を行う
• ・C1：歯の表面のエナメル質に穴があく。自覚症状は軽い。軽度の治療で済む
• ・C2：歯の象牙質まで細菌が進行する。冷たいものと熱いものが染みる。軽度の治療
• ・C3：歯髄（神経）まで細菌が進行する。激痛がする。根管治療を行って神経を取る
• ・C4：歯が破壊してくる。激痛は治まる。抜歯。インプラント・ブリッジ・入れ歯のいずれかの治療を行う

虫歯だらけで歯医者に行く勇気がない場合の対処法

虫歯があるけれど歯医者に行きづらい方は、まずは歯科医院に連絡を取ることから始めましょう。予約をするだけでも一歩前進です。

また、ご自分が行きやすい環境の歯医者を選ぶようにしましょう。通院しやすい歯医者の場所やアクセス、時間、費用、治療法、治療期間、診療室やスタッフの雰囲気など、気になる点を確認することをおすすめします。

対処法①電話やメールで問い合わせる

診察に行く前は、電話やメールで症状を伝えて、受付の方の応対などから徐々に慣れていきましょう。あまり緊張せずにリラックスした状態で気軽に問い合わせても大丈夫です。

対処法②治療前にカウンセリングを受け、悩みを打ち明ける

治療前のカウセリングで、症状や歯の状態を伝えて、悩みをすべて伝えてから治療を始めましょう。カウセリングでは、疑問に思うことを話して気持ちがスッキリした状態になることが大切です。歯の治療に恐怖心や恥ずかしい気持ちがある方は、カウセリングの時点で説明しておくと、不安が解消されて歯の治療もスムーズに行うことができます。

また、治療期間や治療法、費用など、具体的な治療内容をしっかり共有してから始めるようにしましょう。

対処法③個室のある歯医者を選ぶ

個室のある歯科医院であれば、他の患者さんの様子に気が散ることなくリラックスした状態で治療を受けることができます。プライバシーが守られた診察室で治療ができるので安心です。

虫歯になったら早めに歯医者に行きましょう

虫歯になっても少しぐらいの痛さなら我慢してしまうことも多いですね。虫歯の痛さは、症状の進行具合によって変動するため、一時的に痛みが無くなっても虫歯が治ったことにはなっていません。しばらくするとまた激痛が始まりますので、ひどくなる前に歯医者に行って治療を行いましょう。

歯医者に行く勇気がない方は、将来的な歯の健康を第一に考えて歯医者のカウセリングと相談から始めると良いでしょう。

新宿の歯医者「新宿ルーブル歯科・矯正歯科」では、無料でカウンセリングを行っています。

口臭や口腔状態に悩みがあり歯科受診を検討している方は、お気軽にご相談ください。

この記事を監修した人

医療法人社団ルーブル 理事長

水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。

【略歴】

• 愛知学院大学歯学部 卒業
• しんファミリー歯科 矯正監修
• 大手審美歯科クリニック 代診勤務医
• 医療法人清翔会 エスカ歯科・矯正歯科 院長就任
• 渋谷ルーブル歯科・矯正歯科 独立開業
• 医療法人社団 ルーブル設立 理事長就任
• 新宿ルーブル歯科・矯正歯科 開業

【所属団体】

• インビザライン社公認 ダイヤモンドプロバイダー
• インビザライン(マウスピース矯正)認定医
• インコグニート舌側矯正 認定医
• winシステム舌側矯正 認定医
• 日本矯正歯科学会 所属
• 日本成人矯正歯科学会 所属
• 日本顎咬合学会 所属
• 日本外傷歯学会 認定医
• 日本アンチエイジング歯科学会 所属
• 日本歯科審美学会 所属 他多数

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