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歯茎が下がる原因とリスク・歯茎を健康に保つ予防方法をチェック
歯茎は、歯と歯根を取り囲んで支えながら、細菌の侵入を防いでいる組織です。
歯茎そのものがクッションとしても機能し、ものを噛んだり会話をしたりする際にかかる歯への負担を吸収し、歯と骨を衝撃から守っています。
この記事では、歯茎が本来の位置より下に下がってしまう原因や年齢について紹介します。
歯茎が下がることで生じるリスクや後退しないための予防方法についても紹介していますので、口腔ケアの参考にしてください。
目次
歯茎が下がり始める年齢
歯茎(歯肉)は、20代をピークに少しずつ下がっていきます。
20代はまだ老齢ではありませんが、歯茎のケアが不十分・強すぎる歯磨き(ブラッシング)などによって下がりやすくなるため、20代から少しずつ後退するのです。
30代から40代にかけてさらに歯茎が下がっていき、中高年期には半数以上の方に後退が認められます。
歯茎が下がる原因
ここからは、歯茎を後退させる7つの原因について確認していきましょう。
歯周病
歯茎を下げてしまう原因のひとつが「歯周病」です。
歯周病は細菌による歯茎のトラブルで、酸素を嫌う性質の歯周病菌が増殖し、歯茎の周囲から中に入り込んで、歯茎に炎症を起こします。
歯周病にかかると、歯茎は徐々に炎症を起こし、血や膿が出て溶かされていきます。
最終的には歯を支える骨までも溶けてしまうので、早めに治療を開始しなければなりません。
力強いブラッシング
歯茎は、力強くブラッシングをすると「オーバーブラッシング」の状態になり、本来の歯茎のもつ弾力が失われ弱ってしまいます。
弱った歯茎は歯を支える力を失うため、歯周病にかかっていなくても歯茎が下がってきてしまうのです。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりのような癖で歯に強い力がかかると、歯が動揺し歯茎の支える力が弱まって歯茎が下がります。
就寝中など、無意識のうちに歯ぎしり・食いしばりをする癖がある方はマウスピースの使用などで予防すると良いでしょう。
加齢
加齢によって筋肉や皮膚が衰えてくるように、歯茎も若い頃に比べて弱るため、自然に下がってくることもあります。
加齢は自然現象のため避けられませんが、少しでも健康な歯茎を維持するためには、弱らせたり傷つけたりしないように心掛けることが大切です。
歯並びの悪さ
歯並びや噛み合わせの乱れは特定の歯に力がかかりやすく、部分的な歯茎の退縮を招きます。
また、歯並びの悪さによってブラッシングが行き届かない歯があると、その歯が歯周病にかかるおそれもあるため、特定の歯に負担がかかっている場合はマウスピースの装着や矯正治療を検討すると良いかもしれません。
ホルモンバランスの乱れ
エストロゲンと呼ばれるホルモンの一種が増えると、刺激に対して過敏になるため歯周病にかかりやすくなるといわれています。
妊娠中のホルモンバランスの変化によって歯肉炎が起きるケースは、「妊娠性歯肉炎」と呼ばれています。
喫煙
タバコには多くの化学物質が含まれているため、喫煙も歯茎が下がるリスクのひとつです。
化学物質が血流を阻害することで歯茎のもつ免疫力が低下し、歯周病リスクを高めます。
歯茎が下がることで生じるリスク
ここからは、歯茎が下がることで生じるリスクについて確認していきましょう。
リスク①虫歯になりやすくなる
歯茎が下がってくると、象牙質が露出するためエナメル質による防御力が部分的に失われ、虫歯のリスクが高まります。
歯を支える力が弱まるために、歯の動揺が起こりやすくなり、歯が抜ける可能性にも注意が必要です。
リスク②歯がしみる
歯茎の退縮によって象牙質が露出すると、歯髄に刺激が伝わりやすくなるため歯がしみてきます。
虫歯になっていない歯で食べ物や飲み物がしみたときは、知覚過敏の可能性があるため、象牙質が見えるほど歯茎が下がっている場合は治療が必要です。
【関連記事】歯がしみる3つの原因と治療方法・治療後の歯がしみるケースを紹
リスク③食べ物がはさまりやすくなる
歯と歯茎のあいだにすき間ができてしまい、そこに食べものなどがはさまりやすくなります。
歯周ポケットにものがはさまると、磨き残し汚れから歯周病が増殖して新たな歯周病の原因になるおそれもあるため、こまめなケアが大切です。
リスク④老けて見える
歯茎の退縮は審美性にも大きくかかわっており、「老け見え」に影響するといわれています。
ささいな変化ではありますが、歯茎に覆われていないぶん歯の面積が増えて見えるため、笑ったときや口を開けたときの印象が変化するのです。
リスク⑤歯が破折する
歯が支えを失うことで、グラグラと歯が動揺するようになります。
歯茎が下がってすぐに動揺が起こるわけではありませんが、歯茎で支えられないぶん歯には負担がかかるため、突然歯に割れや欠けが生じるリスクがあります。
リスク⑥歯が抜ける
割れ・欠けのほかに、歯の脱落もデメリットのひとつです。
歯茎が下がったまま治療せずにいると、グラグラと歯そのものが動き出し、自然に抜けてしまう場合があります。
一度抜けた歯は自然に生えたり戻したりできないため、歯茎と歯のバランスをみながら、下がりすぎないように注意しなければなりません。
歯茎を下げないための予防
歯茎を下げないためにできる予防方法は、ブラッシング・フロス・定期的な通院の3点です。
それぞれのポイントを確認していきましょう。
ブラッシングをやさしく行う
歯茎に対しては、やさしく軽い力でブラッシングを行ってください。
きれいに歯を磨きたいからといって、強い力でゴシゴシとブラシをかける必要はありません。
むしろ、歯茎のようなやわらかい組織は摩擦に弱く傷がつきやすいため、軽い力のほうが歯茎の弾力を失わず、健康な歯が維持できます。
硬めの歯ブラシを使っている方はやわらかいものに変更し、細かいすき間にも入るようにヘッドの小さなタイプを選ぶと良いでしょう。
フロスを使う
歯ブラシが届かないすき間には、フロスや歯間ブラシがおすすめです。
特に噛み合わせが悪い方は、歯ブラシだけでは汚れが落としきれず歯周病のリスクが部分的に残りやすいため、フロスを習慣にしてみてください。
持ち手やヘッド部分が小さめで使いやすいもの、長い糸を引き伸ばして使うタイプなど、自分の歯に合うものを選べば、歯磨き後の習慣として続けられるでしょう。
強い力でフロスをかけると歯茎が傷ついてしまうため、力加減に注意して汚れを取り除いてください。
歯医者に定期的に通う
歯医者への定期的な通院も、歯周病の予防など歯茎の健康維持に欠かせない方法です。
すでに象牙質が露出している歯については、歯肉の移植や知覚過敏の治療によってデメリットが改善できます。
また、歯茎が下がってきておりケアが必要と指摘された歯については、ブラッシングを弱めたり特定の歯に力がかからないようにしたりといった対策を実施できます。
歯茎が支えを失うと、破折や脱落によって健康な歯を失うおそれがあります。できるだけ早めに定期検査やクリーニングを受け、歯と歯茎の状態をチェックしましょう。
定期的な歯科検診で歯茎の健康をチェック
今回は、歯茎が下がる原因とそのリスク、予防方法について紹介しました。
虫歯や歯周病のない健康な歯を維持するだけではなく、歯を支える歯茎の健康についても意識していきたいところです。
毎日のセルフケアでも予防はできますが、自力で対処しきれない場合はかかりつけの歯科医院に相談し、それぞれの歯に合わせた対処が必要です。
歯科医院では将来的な歯と歯茎のリスクについても細かく説明してもらえます。不安なことやお悩みがある方はぜひ相談してみてください。
新宿の歯医者「新宿ルーブル歯科・矯正歯科」では、無料でカウンセリングを行っています。歯に悩みがあり歯科受診を検討している方は、お気軽にご相談ください。
この記事を監修した人
医療法人社団ルーブル 理事長
愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。
【略歴】
- 愛知学院大学歯学部 卒業
- しんファミリー歯科 矯正監修
- 大手審美歯科クリニック 代診勤務医
- 医療法人清翔会 エスカ歯科・矯正歯科 院長就任
- 渋谷ルーブル歯科・矯正歯科 独立開業
- 医療法人社団 ルーブル設立 理事長就任
- 新宿ルーブル歯科・矯正歯科 開業
【所属団体】
- インビザライン社公認 ダイヤモンドプロバイダー
- インビザライン(マウスピース矯正)認定医
- インコグニート舌側矯正 認定医
- winシステム舌側矯正 認定医
- 日本矯正歯科学会 所属
- 日本成人矯正歯科学会 所属
- 日本顎咬合学会 所属
- 日本外傷歯学会 認定医
- 日本アンチエイジング歯科学会 所属
- 日本歯科審美学会 所属 他多数