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前歯に虫歯ができてしまった場合の治療方法を紹介 

前歯と奥歯は、それぞれ用途が異なります。また、虫歯治療に使える素材も歯によって異なります。 

使える素材のなかには、保険が適用されるものと自由診療のものがあり、特徴や金額など考慮してどの素材で治療するか選択可能です。 

本記事では、前歯に虫歯ができてしまった場合の主な治療方法や、治療にかかる期間を紹介します。 

また、前歯のケアで気をつけるべきことや正しいブラッシング方法も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。 

前歯と奥歯の違い

前歯は犬歯から犬歯の間にあるすべての歯を指し、12本あります。 

奥歯は犬歯以降のすべての歯を指し、全部で16本です。 

前歯と奥歯の大きな違いは、歯の用途です。前歯は、口に入った食べ物を小さくかみ切る役割があり、先端はとがっているような薄い形をしています。 

もし、前歯が無くなってしまうと肉や野菜が嚙み切れなくなるだけではなく、滑舌や見た目にも影響が及ぶため注意が必要です。 

奥歯は、厚みがあるため小さく切った食べ物をすり潰すことができます。 

食べ物を丸呑みしてしまうと、消化不良を起こしてしまう可能性があるため、奥歯の存在は重要です。 

もし、奥歯がなくなってしまうと、食べ物をすりつぶす能力が40%も減少してしまいます。 

歯は、歯同士がくっついて支え合っているため、1本でもなくなると全体のバランスを崩してしまい、本来の噛む力を発揮できません。 

用途は違えど、前歯と奥歯は1本も欠かせない大切な体の一部と言えるでしょう。 

前歯にも虫歯はできる?

前歯にも虫歯はできます。 

虫歯は奥歯にできるイメージが強いかもしれませんが、前歯も虫歯になりやすい箇所の1つです。 

ここからは、虫歯になりやすい箇所について紹介します。 

虫歯になりやすい箇所

虫歯になりやすい箇所は、以下の4箇所です。 

・前歯の上側

・奥歯

・歯が重なっている箇所

・親知らず

虫歯になりやすい箇所というと、奥歯を連想する人が多いと思います。 

しかし、前歯も虫歯になりやすく、とくに上側の前歯が虫歯になりやすいため注意が必要です。 

虫歯は、歯垢が溜まっているところや唾液が少ないところに、できやすい性質を持っています。 

唾液は口内を浄化したり、pHを整えたり、乾燥を防いだりして虫歯や口臭を防ぐ働きを持っているため、唾液が少ないところは虫歯ができやすいという仕組みです。 

前歯の上側は外気に触れる回数が多く、唾液が渇きやすいため、虫歯になる確率が高い傾向があります。 

ほかにも奥歯や歯が重なっている箇所、親知らずは歯垢が溜まりやすくブラシも届きにくいため虫歯になりやすい箇所です。 

【関連記事】親知らずが口臭の原因になる理由|改善方法を紹介

前歯に虫歯ができたときの治療

もし、前歯に虫歯ができてしまうと笑うのもためらってしまうくらい、気になりますよね。 

ここからは、前歯に虫歯ができてしまったときの治療方法を紹介します。 

・保険適用

・自由診療

早く治療をしてきれいな前歯を手に入れましょう。 

保険適用

前歯の治療で保険が適用されるのは「コンポジットレジン」です。 

コンポジットレジンは、セラミックと合成樹脂をまぜた、白いプラスチックでできています。 

前歯の虫歯になっている箇所をペースト状のコンポジットレジンで埋めて、特殊な光を当てて固める治療法です。 

固める前の形状がペースト状のため扱いやすく、白いため前歯に使っても目立ちにくいメリットがあります。 

 

しかし、強度が低く、強い力が加わると割れてしまう可能性があるため、奥歯のような強い力が加わる箇所では、欠ける可能性が高いです。 

また、経年劣化により変色する可能性もあるため、数年に一度付け直す必要があります。 

自由診療

保険が適用されない自由診療には「ダイレクトボンディング」と「セラミック修復」があります。 

ダイレクトボンディングとは、レジンという樹脂素材にセラミックの微粒子を配合した素材です。 

レジンより強度があり、見た目も自然な歯に近い色味やツヤを再現できます。 

セラミック修復は、セラミックという陶器でできた素材で修復する治療法です。 

陶器のため、歯に似たツヤや色味が再現できます。 

その再現度はダイレクトボンディングより高いです。 

強度も高く、歯と同じくらいの強度のため、ほかの歯を傷つける心配がありません。 

どちらの治療も保険が適用されないため高額になりがちです。 

しかし、前歯は顔の中でも目立つ場所のため、審美性を尊重して「ダイレクトボンディング」や「セラミック修復」での治療をおすすめします。 

前歯の虫歯治療にかかる期間

前歯の虫歯治療は、最短2週間で完治します。 

これは、1週間に1回のペースで来院した場合を想定した期間です。 

虫歯治療にかかる期間は虫歯の進行具合によって異なります。 

虫歯の進行には初期・中期・末期とあり、中期までであれば最短2週間で完治しますが、末期の場合1ヶ月以上治療が続く可能性が高いです。 

虫歯の状態が初期の場合、治療は以下の手順で治療を行います。 

1回目  虫歯の進行状態の確認 

虫歯箇所を削る 

仮の詰め物を入れる 

2回目  仮の詰め物を取る 

詰め物を詰める 

形を整える 

 

1回目の治療では虫歯箇所を削って終わりです。 

そして、2回目の治療で詰め物の形成を行います。 

ほとんどの虫歯治療では、以上のように2回に分けて治療を行いますが、症状が軽傷の場合は1回の治療で済むでしょう。 

治療期間は虫歯の状態によって左右されるため、あくまでも目安として見ておきましょう。 

前歯のブラッシング方法

前歯は、話しているときや笑っているときに見える部分のため、虫歯になりたくないですよね。 

虫歯にならないためには日常のブラッシングが欠かせません。 

以下のポイントを押さえることで、前歯に効果的なブラッシングが行えます。 

・歯ブラシはペングリップで持つ

・磨く順番を決める

前歯の表側は歯ブラシを寝かせて歯の根元にあてる

前歯の裏側は歯ブラシのつま先やかかと部分を使う

ペングリップは余分な力を入れることなく、毛先を器用に動かせる持ち方のためおすすめです。 

また、磨く順番を決めると磨き残しがなくなるため、自分が磨きやすい順番を探しましょう。 

前歯を磨くときは、歯ブラシを寝かせ、歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に当てます。 

歯と歯の間に毛先が入り込むように優しく圧をかけ、左右に小刻みに歯ブラシを動かすと、歯と歯の間にある汚れの除去が可能です。 

前歯の裏側は横向きに歯ブラシを使えないため、歯ブラシのつま先やかかとを使って1本ずつ磨きます。 

歯磨きは、丁寧に磨けば磨くほどきれいになるため、きれいで健康的な歯を手に入れるために頑張ってケアを続けましょう。 

前歯のケアで気をつけるべきこと

 

前歯のケアでは、以下のポイントに気を付けましょう。 

・1本ずつ磨く

・力を入れすぎない

・プロの手も借りる

前歯は、凸凹が少ないようにみえるため、一気に磨きがちな部分です。 

しかし、一気に磨いてしまうと歯と歯の間の汚れが落ちない可能性があります。 

そのため、歯を磨くときは1本ずつ磨きましょう。 

また、力加減も大切で、歯磨きの力が強いと歯の表面が削れてしまう可能性があります。 

そうすると汚れが付きやすくなり、虫歯の原因になる可能性が高いため、力加減にも気を配りましょう。 

定期的な検診も重要です。 

とくに、前歯の裏側は磨き残しが多く、自分で確認することは困難でしょう。 

そのため、定期的に歯医者に通い、虫歯の確認と、クリーニングも行うと安心です。 

前歯の虫歯の治療方法はコンポジットレジンが主流

前歯に虫歯ができてしまった場合の治療方法を紹介しました。 

前歯の上側は唾液がすぐ乾いてしまうため、虫歯のリスクが高い箇所です。 

そのため、虫歯に悩んでいる人も多いでしょう。 

前歯は目立つ箇所のため、治療に使う素材選びが大切です。 

コンポジットレジンであれば保険が適用されるから費用も安く、審美性に優れた歯を手に入れられます。 

これから前歯の治療を行う人は、コンポジットレジンの利用を検討してみてください。 

新宿の歯医者「新宿ルーブル歯科・矯正歯科」では、無料でカウンセリングを行っています。歯に悩みがあり歯科受診を検討している方は、お気軽にご相談ください。

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この記事を監修した人

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医療法人社団ルーブル 理事長

水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。

【略歴】





医療法人社団ルーブル
新宿ルーブル歯科・矯正歯科

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