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根管治療とは?メリット・デメリットや通院回数も紹介
根管治療は、虫歯や外傷により細菌に感染した歯の神経を取り除き、根管の中をきれいにする治療法です。
この治療を行わずに虫歯を放置すると、根管にたまった膿(うみ)が顎の骨にまで到達してしまったり、最終的に抜歯が必要になるおそれもあるため、早めの治療を行いましょう。
本記事では、根管治療の治療内容や、治療費用や回数、メリット・デメリットについて詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
目次
根管治療とは
根管治療とは、歯の神経が通っている根管に溜まっている膿を除去し、きれいにする治療です。
根管とは歯の神経や血管が通っている管のことで、歯へ栄養を届ける大切な役割を担っています。
この神経が虫歯に感染してしまうと神経が死滅し、膿が広がると激しい痛みや歯茎の腫れがおこるため早急な治療が必要です。
治療は、死んだ神経を抜く抜髄と、根管の洗浄、詰め物や被せ物の装着を行います。
このとき、膿が取りきれていないと再発する恐れがあり、成功率は30〜50%です。
根管治療の主な原因は虫歯ですが、まれに歯の亀裂や外傷が原因でおこる場合もあります。
根管治療のメリット
根管治療には以下のようなメリットがあります。
・自分の歯を残せる
・痛みを感じなくなる
大きなメリットは自分の歯を残せることです。
根管治療を行ったあとには詰め物や被せ物を行います。
そのため、自分の歯を残したままの治療が可能です。
歯を抜いてインプラントや入れ歯を入れても、虫歯のトラブルはなくなりますが、今度は別のトラブルがおこるでしょう。
一度歯を抜いてしまうと元に戻すことはできなくなります。
自分の歯に勝る物はないため、自分の歯を残したまま治療できるのは、根管治療の最大のメリットです。
また、治療により神経を抜髄するため、感染による痛みを感じなくなります。
不快感から解放されるため、日々の生活を快適に過ごせるでしょう。
根管治療のデメリット
根管治療には以下のようなデメリットがあります。
・難易度が高い
・痛みを伴う
・治療に時間がかかる
大きなデメリットは難易度が高く、再発の恐れがあることです。
根管治療は神経の管に溜まった膿を取り出す治療ですが、神経の管がまっすぐになっているとは限りません。
さらに、枝分かれしていたり、分裂した神経が合流して〇のようになっていたり、様々な形をしています。
また、症状がひどい場合は歯の根っこの先から膿が上がってくるため、数回に分けた治療が必要です。
その結果、治療に時間がかかる可能性があります。
根管治療は神経を抜くため、治療後の痛みはほとんどありません。
しかし、症状が進んでいる場合は術後に痛みを感じる場合がありますが、この痛みは術後3日程度で収まるでしょう。
デメリットの数は多いですが、根管治療を受けるメリットの方が大きいため、迷っているのであれば治療をおすすめします。
根管治療の通院回数と所要期間
根管治療の通院回数は、5〜8回です。
週1回のペースで通院して1〜2ヶ月かかります。
根管治療とは、根管の洗浄までを指しますが、以上の回数は、神経の抜髄から被せ物まで被せた状態のことです。
まれに、症状が悪化している場合は半年ほど通院する可能性もあります。
1回の治療にかかる所要時間は、15〜30分です。
それほど時間はかからないため、プライベートの予定と両立して治療を行えるでしょう。
根管治療にかかる費用
根管治療にかかる費用は、歯1本あたり2,000〜7,000円です。
根管治療は治療方法によって保険の適用有無が変わります。
保険が適用される場合は2,000〜7,000円で治療が可能ですが
自由診療の場合は、根管の本数によって費用が異なります。
費用相場は7〜15万円のため、費用が気になる場合は保険診療がおすすめです。
しかし、自由診療の場合、CT撮影やマイクロスコープを利用して治療を行うため、再発の可能性は極めて低くなるでしょう。
根管治療は痛い?
根管治療時には麻酔を使うため、痛みはほぼ感じません。
治療時の痛みといえば、麻酔を刺すときのチクッとした痛みくらいです。
治療後も痛みを感じる神経がなくなっているため、痛みを感じることはほとんどないでしょう。
しかし、まれに歯の根元に膿が溜まっていたり歯の周りで炎症が起こっている場合は痛みを感じることもあります。
また、根管治療は根管に薬を隙間なく詰めるため、その圧により痛みを感じることもあるようです。
通常、痛みは3日程度で収まりますが、痛みが続く場合は歯の根元が折れていたり膿が取りきれていなかったり歯以外の部分まで感染が広がっていたりします。
その場合、再治療や外科手術が必要になる可能性もあるため、痛みが続く場合は医師に相談しましょう。
根管治療以外の選択肢
根管治療以外の選択肢には以下の3つがあります。
・抜歯
・歯根端切除術
・再植術
抜歯をしてしまうと歯が間抜けた状態になり、見た目や滑舌が悪くなるためおすすめしません。
抜歯以外の治療方法では歯根端切除術と再植術があります。
歯根端切除術とは、歯の一部を切除する治療法です。
歯茎を切開して歯の根元へ直接アプローチするため、抜歯をしなくても治療ができます。
しかし、歯根端切除術は前歯や小臼歯にのみ利用できる治療のため、虫歯になりやすい奥歯には活用できません。
再植術とは、一度抜けた歯を再度同じ場所に移植する治療です。
主に、事故や怪我などで歯が抜けてしまった人に活用されます。
虫歯治療で再植術を行う場合は、一度歯を抜いてから虫歯に感染している部分を取り除く作業が追加されるでしょう。
信頼できるクリニックの選び方
根管治療は難易度が高い治療です。
そのため、治療を行う際は信頼できるクリニックに依頼する必要があります。
信頼できるクリニックは、以下のポイントを押さえて選ぶといいでしょう。
・実績がある医師が在籍している
・ゆっくり治療をしてくれる
・取り残しゼロに徹している
・CTでの確認をしてくれる
とくに大切なポイントは、実績がある医師が在籍しているかどうかです。
実績の有無はHPや口コミで確認できます。
また、普段からゆっくり丁寧に治療してくれる医師だと信頼できるでしょう。
クリニック全体で取り残しゼロやCTでの確認を行っているところも信頼できます。
虫歯は再発すると歯を失いかねない病気です。
そのため、経験の少ないクリニックで治療を行うと再発してしまう危険性があります。
そのため、クリニック選びは慎重に行いましょう。
【関連記事】虫歯は再発するの?原因や予防法とともに解説
根管治療の通院回数はおよそ5~8回
根管治療の詳細やメリットについて紹介しました。
根管治療は被せ物を被せてきれいな状態にするまで5〜8回の治療が必要です。
そのうち、根管の治療だけでも2〜4回の治療を行います。
週に1回の治療で1ヶ月ほどかかりますが、自分の歯を維持するためには必要な治療です。
根管治療は症状が進行してしまうと通院回数が増え、多くの治療費や時間を費やすことになってしまいます。
そのため、歯に違和感を感じている人や、根管治療を行おうか迷っている人は、早急に治療を行いましょう。
新宿の歯医者「新宿ルーブル歯科・矯正歯科」では、無料でカウンセリングを行っています。歯に悩みがあり歯科受診を検討している方は、お気軽にご相談ください。
この記事を監修した人
医療法人社団ルーブル 理事長
愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。
【略歴】
- 愛知学院大学歯学部 卒業
- しんファミリー歯科 矯正監修
- 大手審美歯科クリニック 代診勤務医
- 医療法人清翔会 エスカ歯科・矯正歯科 院長就任
- 渋谷ルーブル歯科・矯正歯科 独立開業
- 医療法人社団 ルーブル設立 理事長就任
- 新宿ルーブル歯科・矯正歯科 開業
【所属団体】
- インビザライン社公認 ダイヤモンドプロバイダー
- インビザライン(マウスピース矯正)認定医
- インコグニート舌側矯正 認定医
- winシステム舌側矯正 認定医
- 日本矯正歯科学会 所属
- 日本成人矯正歯科学会 所属
- 日本顎咬合学会 所属
- 日本外傷歯学会 認定医
- 日本アンチエイジング歯科学会 所属
- 日本歯科審美学会 所属 他多数