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歯の磨きすぎはよくない?正しいブラッシング方法も紹介
人生100年時代と謳われる今、健康寿命にも影響を及ぼす歯の健康には、より一層注目されています。
歯の健康を維持するには日頃のセルフケアが重要ですが、歯磨きはたくさん磨けば良いというわけではありません。
本記事では、歯磨きのしすぎで起こりうるリスクと、適切なブラッシングの方法を解説していきます。
目次
歯磨きをしすぎるのはよくない?
毎日の歯磨きはオーラルケアにおいて最も重要ですが、だからといって歯磨きをしすぎることはよくありません。
オーバーブラッシングによるお口のトラブルや影響として、力強く歯ブラシの毛先を歯に押し付けることで、毛先が開いてしまい、プラークや汚れを効率良く落とせないことが挙げられます。
また、磨き残しが多いと虫歯や歯周病に繋がってしまうおそれもあります。
さらに、ゴシゴシ強い力で歯を磨いてしまうと、歯茎に傷がつき、歯茎が下がる原因にもなります。
そのため、適度な力で優しく磨くことが大切です。
歯磨きは適切な時間と方法で行い、歯科医師の指示に従ってしっかりとケアしましょう。
歯の磨きすぎがもたらす悪影響
次に、歯の磨きすぎがもたらす悪影響について解説していきます。
基本的には、以下の3つが挙げられます。
- 知覚過敏の原因となる
- 歯茎を後退させる
- 歯茎からの出血を引き起こす
それぞれ確認してください。
知覚過敏の原因となる
歯の磨きすぎは、知覚過敏の原因となる場合があります。
歯ブラシの摩擦や歯磨き粉の摩擦剤が歯のエナメル質を摩耗させ、神経を保護する象牙質が露出してしまうことで、冷たい飲み物や温度の変化に過敏に反応する痛みを引き起こすことがあるわけです。
また、歯ブラシの過度の圧力や機械的な摩擦によって歯茎や歯肉が損傷されることも知覚過敏の原因です。
適切な力で優しく磨くこと、柔らかい歯ブラシや特別な歯磨き粉(知覚過敏用)の使用、専門医の指示に従った治療などが知覚過敏の軽減に役立ちます。
定期的な歯科検診を受け、お口の健康を保つことも重要です。
歯茎を後退させる
歯の磨きすぎは、歯茎を後退させることもあります。
過度な力や硬い歯ブラシの毛先でのブラッシングは、歯茎に圧力をかけ、傷や刺激を与えることがあります。
これによって歯茎が炎症を起こし、痛みや腫れ、さらには歯茎の後退を引き起こす場合も。
歯茎が後退すると、歯根が露出し、感染や歯周病のリスクも高まります。
適切な力で優しく歯を磨き、歯茎を保護することが重要です。
また、定期的な歯科検診を受け、歯茎の健康を確認することもおすすめです。
歯茎からの出血を引き起こす
歯の磨きすぎは、歯茎からの出血を引き起こすことがあります。
過度な力や歯ブラシの摩擦により、歯茎が傷つけられたり炎症を起こしたりすることがあります。
これによって歯茎が腫れたり、痛んだりするだけでなく、歯磨き中や食事時に出血することもあります。
出血した歯茎は感染のリスクも高まるため、早めの処置が重要です。
正しい力と技術を使って歯を磨くこと、柔らかい歯ブラシを利用すること、歯科医師の指導に従うことが歯茎の健康を守る一助となります。
定期的な歯科検診もお忘れなく。
正しいブラッシングの方法
正しいブラッシングの方法には、フォーンズ法、バス法、スクラビング法などがあります。
それぞれ簡単に方法を解説していきます。
- フォーンズ法:歯ブラシを垂直に歯の表面に当て、円を描くように、上下の歯を同時かつ数回の優しい動きでブラッシングする方法
- バス法:ブラシを45度の角度で歯茎に向かって斜めに置き、歯と歯茎の間の溝に歯ブラシをスライドさせる方法
- スクラビング法:ブラシを垂直に歯の表面に当て、左右に小刻みに歯ブラシをスライドさせる方法
どの方法も、過度の力や磨きすぎには注意しましょう。
優しくブラッシングを行うことが重要です。
ブラッシングの頻度の目安
歯磨きの頻度は、口腔衛生を維持するうえで非常に重要です。
最低でも1日に2回、朝と寝る前に歯磨きをすることが推奨されています。
歯垢や食べかすが歯の表面や歯茎の間に溜まるため、毎日しっかりと歯磨きを行うことでこれらの汚れを除去し、虫歯や歯周病のリスクを減らしましょう。
朝の歯磨きは夜間の細菌や歯垢を除去し、口の爽やかさを保つために重要です。
また、寝る前の歯磨きは夜間の唾液の分泌が減少するため、虫歯のリスクが高まる防止に効果的です。
忙しい日でも、最低1日2回の歯磨きを心がけましょう。
【関連記事】唾液は虫歯予防に有効!分泌を促進する方法も紹介
ブラッシング指導のすすめ
正しい歯磨きとして「1回の歯磨きに5~10分かけること」とたびたびいわれます。
前歯の表側と裏側、奥歯の表側と裏側、奥歯の上部など、歯を1本1本丁寧に磨くと、最低でも10分はかかるでしょう。
1~2分ですぐにブラッシングを終えてしまうと、磨き残しが残ってしまいます。
時間をかけて丁寧に磨くことを心がけましょう。
歯の磨きすぎは歯茎にダメージを与える
今回は、歯の磨きすぎについて解説してきました。
歯の磨きすぎは歯茎にダメージを与えることがあります。
歯磨きの過度な力や激しいブラッシングは、歯茎の組織に対して圧力をかけたり、摩擦を生じさせることがあるだけでなく、歯茎が炎症を起こすことや、歯茎の退縮や歯茎の下に歯が露出する「歯根表面露出」といった問題が発生することも。
また、歯の磨きすぎは歯のエナメル質を傷つけることもあります。
適切な力とテクニックを使って優しく歯磨きすることが大切です。
歯医者の指導や定期的な歯科検診を受けることで、適切な歯磨き方法を学び、歯茎へのダメージを最小限に抑えることができます。
新宿の歯医者「新宿ルーブル歯科・矯正歯科」では、無料でカウンセリングを行っています。歯に悩みがあり歯科受診を検討している方は、お気軽にご相談ください。
この記事を監修した人
医療法人社団ルーブル 理事長
愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。
【略歴】
- 愛知学院大学歯学部 卒業
- しんファミリー歯科 矯正監修
- 大手審美歯科クリニック 代診勤務医
- 医療法人清翔会 エスカ歯科・矯正歯科 院長就任
- 渋谷ルーブル歯科・矯正歯科 独立開業
- 医療法人社団 ルーブル設立 理事長就任
- 新宿ルーブル歯科・矯正歯科 開業
【所属団体】
- インビザライン社公認 ダイヤモンドプロバイダー
- インビザライン(マウスピース矯正)認定医
- インコグニート舌側矯正 認定医
- winシステム舌側矯正 認定医
- 日本矯正歯科学会 所属
- 日本成人矯正歯科学会 所属
- 日本顎咬合学会 所属
- 日本外傷歯学会 認定医
- 日本アンチエイジング歯科学会 所属
- 日本歯科審美学会 所属 他多数