- 新宿の歯医者なら新宿ルーブル歯科・矯正歯科TOP
- お知らせ一覧
- ブログ
- 虫歯で起きる抜歯の例とは?抜歯をするリスクとしないリスクも確認
虫歯で起きる抜歯の例とは?抜歯をするリスクとしないリスクも確認
虫歯は、虫歯菌と呼ばれる複数の細菌が歯を溶かしてしまう病気です。初期の軽度な状態では気づきにくく、ある程度進行しなければ自覚症状が出ないため、定期的な歯科健診が重要です。
この記事では、虫歯で抜歯が必要になる5つのケースと、虫歯を抜歯するリスク・抜歯しないリスクについてそれぞれ取り上げています。
抜歯後の注意点や抜歯しないための予防策も紹介していますので、お口の中のケアを見直したい方はぜひ参考にしてください。
目次
虫歯で抜歯が必要なケースとは?
虫歯によって抜歯に至るケースは、「重度の虫歯」「歯根の割れ」「歯並びが悪い」「親知らずの虫歯」「永久歯への影響」の5つに分けられます。
いずれも虫歯のリスクが抜歯の直接の理由になりますが、具体的にはどのような症例なのでしょうか。
ケース①重度の虫歯がある
まずは重度の虫歯にかかっているケースです。虫歯は歯の表面に取り付いて深く穴を掘っていき、歯の内部に入り込んで歯根や歯の神経にも影響を与えます。
虫歯はレベル0から4までの5段階に分けられますが、いずれも患部を直接取り除くしか対処方法がないため、3以上の重度になると深い部分まで取り除かなければなりません。
ただし、レベル3以上の重度についてはすでに歯の外側も失われているケースが多いため、残せる部分が少ないことから抜歯が選択肢に入ってきます。
【関連記事】虫歯を放置するとどんなリスクがある?6つのケースと放置後の治療法
ケース②歯根が割れてしまった
衝撃やその他の理由で歯を支える根っこの部分である歯根が割れてしまうと、そこに虫歯菌が入り込んで病気が広がってしまう可能性があります。
割れた部分を物理的に直す方法がないため、歯そのものを取り除いて虫歯や歯周病の罹患リスクを失くします。
歯根が割れているかどうかは、歯を触ったときにグラグラと動揺するかどうかで判明します。画像撮影による診断でもひび割れが確認できるので、歯の割れや欠けが気になる場合は虫歯リスクが少ないうちに検査を受けましょう。
ケース③歯並びが悪い
歯並びの悪さは、「乱杭歯(らんぐいば)」「叢生(そうせい)」「ガチャ歯」などと呼ばれます。他にも、部分的に出っ歯や八重歯、不規則に生えている歯があると、歯並びが不揃いになってしまいます。
重なり合う歯が1ヶ所でもあると、その部分は虫歯リスクが他の部位よりも高くなります。矯正治療では歯を動かすために余分な歯を抜いてスペースを作りますが、歯並びが悪く虫歯のリスクが高いような場合にも抜歯が行われます。
ケース④親知らずが虫歯である
親知らずは歯列の一番奥、8番目に存在する歯です。4ヶ所の親知らずのうち、どれか1つでも虫歯になってしまっている場合、その歯がものを噛むために使われていなければ、虫歯の治療を行わず抜歯をしたほうが良いといわれることがあります。
ただし、親知らずは抜歯をしなくても良い場合もあります。一例として、歯茎から一切歯が顔を出していないケースでは、無理に抜かなくても良いと判断されるかもしれません。
反対に、少しでも歯が外に出ている場合はその部分が虫歯になり、治療をしなければならないリスクが出てくるので、抜歯をしたほうが将来的に虫歯にかかるリスクが失くせると判断できるでしょう。
ケース⑤永久歯へ影響がある
乳歯については、永久歯に生え変わるため虫歯になっても抜歯をすることで対処できます。乳歯は自動的に生え変わる歯のため、虫歯になってもすぐに抜いてしまえば永久歯に影響がありません。
反対に、虫歯になった乳歯を「いずれ抜けるから」とそのままにしていると、永久歯にまで虫歯が及ぶおそれがあります。虫歯の治療を行う必要はありませんが、すぐに抜いてきれいな永久歯を大事にしたほうが良いと判断される可能性があります。
虫歯を抜歯するリスク
次に、虫歯を抜歯した場合のリスクについてみていきましょう。麻酔によるショック症状、血圧の上昇リスク、上顎洞の損傷など、抜歯の前にチェックしておきたいポイントをまとめました。
リスク①麻酔によるショック症状
麻酔薬は血管を拡張させる作用がありますが、高血圧症の患者さんが麻酔を投与されると、一気に血圧が下がってショック症状をきたすおそれがあります。
高血圧の方は事前に治療を行い、かかりつけ医と相談して安全に抜歯ができるように体調も整えておかなければなりません。
リスク②抜歯中の血圧上昇
抜歯のような歯科治療では緊張状態に置かれやすく、極度の緊張感を持つ患者さんの中には、急激な血圧上昇をきたすおそれがあります。
リスク③上顎洞の損傷
上顎洞とは、上の奥歯の歯根から上にかけて存在する空洞のことです。抜歯をすると上顎洞の損傷が起こり、空洞と歯を抜いた後の穴が通じてしまうケースがみられます。
虫歯を抜歯しないリスク
虫歯を抜歯する3つのリスクについて紹介しましたが、抜歯をしないリスクは以下のとおりです。
【虫歯を抜歯しないリスク】
- ・虫歯が悪化する
- ・他の歯にも虫歯が移る
- ・治療が長引いてしまう
虫歯を放置していると、被害を受けた歯だけではなく他の歯にも虫歯が移っていくため複数の歯を治療しなければなりません。
治療全体が長引き、通院回数も増えることを考えると、抜歯をしたほうが良い場合があります。
虫歯抜歯後の注意点
虫歯を抜歯した後は、4つのポイントに注意が必要です。それぞれの注意点をチェックしていきましょう。
注意点①強い刺激を与えない
抜歯した部分には穴があいており、傷口が塞がるまではデリケートな状態が続きます。
歯ブラシはもちろん、それ以外の刺激も加えないように、抜歯部分の歯列でものを噛まないように注意してください。
注意点②激しい運動・入浴は控える
抜歯直後は出血しやすい状態が続きます。激しい運動や入浴は血行を良くするため、出血が増えたりズキズキと痛んだりする場合があります。
注意点③食事に気をつける
抜歯から数日は硬いもの、尖っているものを口にしないように注意しましょう。
柔らかいものや流動食についても、血が止まらないうちは口にしないほうが良いでしょう。
注意点④飲酒を控える
飲酒も血行を良くするため、抜歯直後は避けましょう。抜歯から1日以上経過してから行ってください。
虫歯の抜歯を防ぐためにできること
虫歯にかかっても抜歯にならないように、予防としてできることを確認していきましょう。
虫歯や歯周病の早期発見・早期治療
虫歯・歯周病は早期発見と早期治療が大切です。
5段階のレベルのうち、最初期の状態で治療を開始すれば、元の健康な歯をきれいなまま残すことができます。
【関連記事】虫歯を甘く見ると危険?虫歯の初期状態と治療法について紹介
治療を最後まで受ける
虫歯治療は途中で止めずに、最後まで受けることが大切です。
丁寧なブラッシングを行う
虫歯や歯周病の予防には、お口の中を常に清潔にすることが第一です。食後は早めに歯磨きを行って、歯に付着した汚れが柔らかいうちに掻き取り、丁寧にブラッシングを行いましょう。
こまめなケアで大切な歯を残そう
今回は、虫歯によって抜歯が必要になるケース、抜歯のリスクや抜歯しないリスクについて紹介しました。虫歯になってもすぐに抜歯しなければならないわけではなく、早期発見・早期治療で大切な歯を守ることができます。
虫歯は放置するほど進行し、他の歯にも影響を与えます。重度の状態にならないうちに対応すればきれいな歯を残せますので、普段からこまめなブラッシングや口腔ケア、歯科クリニックでの検診を行ってください。
新宿の歯医者「新宿ルーブル歯科・矯正歯科」では、無料でカウンセリングを行っています。歯に悩みがあり歯科受診を検討している方は、お気軽にご相談ください。
ご予約・ご相談はこちら
この記事を監修した人
医療法人社団ルーブル 理事長
愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。
【略歴】
- 愛知学院大学歯学部 卒業
- しんファミリー歯科 矯正監修
- 大手審美歯科クリニック 代診勤務医
- 医療法人清翔会 エスカ歯科・矯正歯科 院長就任
- 渋谷ルーブル歯科・矯正歯科 独立開業
- 医療法人社団 ルーブル設立 理事長就任
- 新宿ルーブル歯科・矯正歯科 開業
【所属団体】
- インビザライン社公認 ダイヤモンドプロバイダー
- インビザライン(マウスピース矯正)認定医
- インコグニート舌側矯正 認定医
- winシステム舌側矯正 認定医
- 日本矯正歯科学会 所属
- 日本成人矯正歯科学会 所属
- 日本顎咬合学会 所属
- 日本外傷歯学会 認定医
- 日本アンチエイジング歯科学会 所属
- 日本歯科審美学会 所属 他多数