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歯医者の虫歯治療にかかる治療期間を初期〜重度以上のケース別に解説

歯医者では虫歯や歯周病の予防・治療・アフターフォロー・定期検診などが行われます。虫歯にかかった場合、どの歯にどの程度の虫歯が発生しているかを確認したうえで治療に入ります。

この記事では、虫歯治療に必要な期間について、初期虫歯から根幹(歯の根元)に達した虫歯まで、それぞれのレベルごとに必要な治療期間を紹介します。

抜歯が必要になった際の期間や、少しでも治療期間を短くするための方法も取り上げていますので、予防歯科にお役立てください。

歯医者で虫歯の治療にかかる治療期間

虫歯にかかったときは、5段階の虫歯の進行度のうち、どのレベルにあるのかを確認します。画像診断と目視、患者さんご自身が感じる痛みの程度などを含めて程度を把握し、治療を進めていきます。

初期虫歯の場合

初期虫歯は、「C0(シーオー)」「C1(シーワン)」と呼ばれる虫歯です。クリニックによってはC0とC1をセットにして初期虫歯と考えているケースもあります。

C0は経過観察が可能で、削る必要がなく歯の表面が軽く溶かされている段階です。C1についても、やや削る必要はあるものの消毒をして詰め物をすればほとんど目立たない段階になります。

治療期間は1日(数十分程度)で完了し、その後状態が悪化しなければ来院する必要はありません。

中度虫歯の場合

中度虫歯には、エナメル質のみが溶かされている状態と、エナメル質が説けてさらに奥まで虫歯が入り込んでいる状態に分けられます。

エナメル質がどの程度溶けているかにもよりますが、基本的に象牙質まで虫歯が達すると、その下にある歯髄へと刺激が伝わりやすくなるため、食べものや飲みものを口にしたときに刺激を感じやすくなります。

エナメル質に達した虫歯の場合

エナメル質に達している虫歯は、軽度であればC1とC2の中間地点と考えられますが、C0のように経過観察はできない状態です。

放置しているとどんどん奥へと進行し、象牙質の深部にまで及んでしまう可能性があるため、削ったうえで詰め物か被せ物を行わなければなりません。

治療期間の目安は1〜2日で、虫歯を削ったうえで詰め物を行う場合は1日(数十分)のみで完了します。

削る範囲が深ければ被せ物が必要になり、こちらは2日かかります。削る処置で1日(数十分)、被せ物を取り付ける際に1日(数十分)が必要になります。

象牙質に達した虫歯の場合

象牙質に達した虫歯は、すでにエナメル質が溶けており、象牙質にまで虫歯が進行している状態です。

冷たいものや熱いものを食べたり飲んだりすると象牙質の下にある歯髄まで刺激が伝わり、強い刺激を部分的に感じるようになります。放置しているとその下の歯髄にまで虫歯が及ぶため、削ったのちにしっかりと詰め物や被せ物をしなければなりません。

治療期間の目安は1〜2日で、虫歯を削ったうえで詰め物を行う場合は1日(数十分)のみで完了します。

削る範囲が深ければ被せ物が必要になり、こちらは2日かかります。削る処置で1日(数十分)、被せ物を取り付ける際に1日(数十分)が必要になります。

重度虫歯の場合

重度虫歯とは、C2からさらに進んでC3・C4と歯が侵食された状態です。虫歯菌が象牙質からさらに奥の歯髄へと進み、強い痛みを慢性的に知覚するようになります。さらに奥へ掘り進んで神経が破壊されると、痛みを感じにくくなっていきます。

神経まで達した虫歯の場合

神経に達した虫歯はC3と呼ばれます。常に歯が染みて痛い、何もしていないのに痛みを感じるといったケースで、目視でも歯が深いところまで黒くなっている状態です。

すでに破壊された神経は取り除かなければならないため、黒い部分はすべて削ったうえで根の治療も行う可能性があります。

根管まで達した虫歯の場合

根幹まで達した虫歯はC4に該当し、5段階のレベルのうちもっとも重度になります。歯の神経がすっかり侵食され、歯の組織すらもほぼ破壊されているため、歯と呼べる部分があまり多く残っていない状態です。

根の状態や歯がまだ残っており状態が良ければ被せ物を行いますが、被せ物が不可能な状態であれば残った根元も含めて抜歯して人工歯を装着します。

【関連記事】虫歯を放置するとどんなリスクがある?6つのケースと放置後の治療法

歯医者で抜歯が必要になった際にかかる治療期間

歯医者で抜歯が必要になった際に必要な治療期間についてもみていきましょう。

インプラント

インプラント治療は、歯が失われた部分に人工歯を装着する手術です。1回法と2回法の2つの方法があり、歯根の変わりとなる器具を埋め込んで固定する際に期間がかかるため、全体で約3ヶ月〜1年程度の期間が目安です。

ブリッジ

ブリッジは、失われた歯の代わりに人工歯を被せますが、隣り合う2つの天然歯にも被せ物を行う治療です。合計で3つの人工歯を上から被せることになり、治療期間の目安は歯を削る1日と、ブリッジを装着する1日の合計2日になります。

入れ歯

入れ歯は、装着する本数によって施術の内容や期間が変わります。部分入れ歯の場合は歯の型取りを行って、噛み合わせをみながら人工歯を製作・装着していくため、数回の通院(約1週間〜)が必要です。

歯医者で虫歯の治療にかかる治療期間を短くする方法

歯医者で虫歯の治療にかかる治療期間を短くするための2つのポイントも確認していきましょう。

方法①なるべく早く歯医者に通う

症状が悪化しないためには、虫歯かも?と思った時点でなるべく早く来院するようにしましょう。初期で軽度の虫歯ほど治療がスムーズであり、痛みもなく終了します。

方法②定期的に歯医者に通う

歯医者には定期的に通い、お口の中の状態を総点検しましょう。特に虫歯や歯周病の原因となる歯の汚れを取り除き、虫歯の罹患歴がある箇所はこまめにチェックするようにしてください。

【関連記事】歯医者でクリーニングを受けるべき理由と具体的な処置の内容

大切な歯を残すための定期点検とクリーニング

今回は、虫歯治療に必要な期間と抜歯後の治療にかかる期間の目安について紹介しました。

虫歯は軽度なものほど経過観察・または治療の必要がなく、期間や費用をかけずに健康な歯を残すことができます。重度になるほど人工歯へと近づいていき、治療の費用や期間もかかるため、患者さんにとってはデメリットが大きくなります。

ぜひかかりつけのクリニックで1〜2ヶ月に一度の定期点検やお口のクリーニングを習慣にしてみてください。

新宿の歯医者「新宿ルーブル歯科・矯正歯科」では、無料でカウンセリングを行っています。歯に悩みがあり歯科受診を検討している方は、お気軽にご相談ください。
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この記事を監修した人

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医療法人社団ルーブル 理事長

水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。

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